トランプ米大統領は再び、連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事を、立証されていない住宅ローン詐欺疑惑を理由に解任しようとしている。ブルームバーグが確認した書簡で明らかになったもので、中央銀行の独立性を巡る法的闘争が再燃する可能性がある。

クック氏に宛てられた5日付のホワイトハウス書簡は、トランプ米大統領が同氏の「解任を検討している」としており、疑惑について8月26日までに回答するよう求めている。

連邦最高裁判所は6月、5対4の判断で、トランプ氏による解任の試みに対してクック氏が法的に争っている間は、同氏がFRB理事職にとどまることを認めた。最高裁は大統領が解任を試みる前にクック氏に通知し、弁明の機会を与えなかったことを問題視した。

ホワイトハウスで人事を統括するスカビーノ大統領次席補佐官が署名した書簡は、最高裁の判断に言及した上で、「あなたに回答の機会を与える」と記している。

クック氏を解任しようとする新たな動きについては、ABCニュースが先に報じていた。

クック氏の代理人であるアビー・ローウェル弁護士は、解任の試みに対する異議申し立てを引き続き行うと表明した。

「トランプ大統領が1年前にクック理事の解任を試み、FRBの独立性に干渉しようとした当時も今も、これらの疑惑には何ら根拠がない」とローウェル氏は声明で述べた。「大統領が次に何を試みようとも、事実と最高裁判例に照らせば明らかなことがある。それは、クック理事を解任する正当な理由は存在しないということだ。前回と同様、今回の主張についても法廷で争い、同氏の地位とFRBの歴史的役割を守る所存だ」と続けた。

原題:Trump Again Moves to Fire Cook, Reviving Fed Independence Fight(抜粋)

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