高市早苗首相は10日、マレーシアのアンワル首相と官邸で会談し、液化天然ガス(LNG)の安定供給などエネルギー協力を進めることを確認した。

会談後の共同記者発表で、アンワル氏は同国のエネルギー企業ペトロナスが日本最大の発電事業者JERA(ジェラ)に対し、年間200万トンのLNGを2028年から20年間供給することで合意したこと指摘。「両国の友好関係における信頼と協力の面での、目覚ましい成果であり成功だ」と強調した。

高市氏は「エネルギーに関する国際情勢の不確実性が高まっている中、日本にとって安定的なLNG供給国であるマレーシアとの協力は一層重要だ」と語った。

マレーシアは日本のLNG輸入で全体の約15%を占めており、オーストリアに次ぐ2番目の調達先だ。25年のLNG輸入量は約6498万トンで、今回合意した200万トンは約3%を占める。日本としては中東情勢を受けエネルギー安全保障が課題となる中、マレーシアとの連携を維持した形だ。

JERAも10日、ペトロナスの子会社とLNG購入契約を締結したと発表した。主にマレーシア国内で生産されるLNGを28年から20年間、年間最大約200万トン購入する。

重要鉱物の供給網強靱(きょうじん)化に向けた協力でも一致した。日本は国際協力機構(JICA)通じてマレーシアに鉱物資源開発の技術協力を行っている。今後も同志国やアジア開発銀行(ADB)、世界銀行などとも連携し、協力を深める。

安全保障

両首脳は安全保障面での協力も議論し、同志国の軍を支援する枠組み「政府安全保障能力強化支援(OSA)」を通じた協力の継続を確認した。日本は25年度にマレーシアに対し、潜水作業支援船などの提供で合意した。

海上自衛隊とマレーシア海軍による共同訓練の継続でも一致した。高市氏は共同記者発表で、「特に海洋安全保障における連携の重要性を共有した」と強調した。

(第5段落にLNG購入に関するJERAの発表内容を追加し、更新しました)

--取材協力:村上さくら、小野満剛.

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