イラン戦争で原油価格が一時1バレル=100ドルを上回り、この状況が長期化すればジェット燃料が不足するとの懸念が深まっている。世界の航空各社は運賃引き上げや燃油サーチャージの増額で対応している。

航空券の価格は最大9%上昇する可能性があると、国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務局長は述べた。燃料費は航空会社が負担するコストの約4分の1を占める。

以下は運賃や燃油サーチャージ(上乗せ料金)引き上げを発表した航空会社の一部。

エア・カナダ

同社はCBCニュースに対し、「燃料コスト上昇を反映する形で、価格はこれまでも調整してきたし、現在も調整中だ」と述べた。

エールフランスKLM

原油価格上昇を受け、長距離路線の航空券価格を引き上げていると文書で発表。3月11日から、エコノミークラス往復便を50ユーロ(約9200円)値上げした。

エア・インディア

同社とエア・インディア・エクスプレスは3月12日以降、国内・国際線全般で燃油サーチャージを段階的に導入する。

  • 3月12日から国内線および南アジア、西アジア、中東向け路線に399ルピー(約700円)のサーチャージを追加。東南アジア向けサーチャージは40ドル(約6400円)から60ドルへ、アフリカ向けは60ドルから90ドルへ引き上げ
  • 香港と日本、韓国便のサーチャージは後日発表

キャセイパシフィック航空

3月18日から旅客向け燃油サーチャージを2倍に引き上げる。長距離路線のサーチャージは現在の569香港ドル(約1万1600円)から1164香港ドルに増額される。短距離路線のサーチャージも同率で引き上げられる。

香港航空

3月12日から複数路線で燃油サーチャージを引き上げた。モルディブ、ネパール、バングラデシュ向けでは35%増となる100香港ドルを上乗せする。オーストラリアや北米など長距離路線では150香港ドル引き上げ、739香港ドルとする。

日本航空

すでに国際線で燃油サーチャージを適用しており、4月1日に予定されているサーチャージ改定を前倒しで実施する予定はないと述べた。

カンタス航空

オーストラリア最大の航空会社カンタスは国際線運賃を平均で約5%引き上げる。過去2週間でジェット燃料価格が最大150%上昇しており、事業全体のコストを押し上げていると同社は説明した。パース-ロンドン、パース-パリ、シンガポール経由便など欧州路線の搭乗率は今月90%を超え、例年同時期の75%を上回っている。

タイ国際航空

燃料コスト急騰をカバーするため、10ー15%の運賃引き上げを計画している。

原題:Here Are the Airlines Raising Fares Amid Wild Oil-Price Swings(抜粋)

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