(ブルームバーグ):中古車販売とサブプライム(信用力の低い借り手向け)ローン事業を手掛けるアメリカズ・カーマートは、資金繰りの悪化でデフォルト(債務不履行)寸前に陥る中、破産申請を回避するため土壇場で資金調達を進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。
非公開情報であることを理由に匿名を条件として語った関係者によると、カーマートのアドバイザーを務めるフーリハン・ローキーは、少なくとも5億ドル(約800億円)の新規資金拠出への関心を探るため投資家に打診している。調達資金は流動性不足の穴埋めや既存債権者への返済に充てられる見通しだ。
カーマートは貸し手との間で6月12日まで延長された猶予措置の下で事業を継続している。一方で、米連邦破産法11条(チャプター11)の適用申請に向けた準備にも着手したという。当局への届け出によると、この猶予契約は、同社が債務契約上の財務制限条項に抵触する見通しとなったことを受けた措置だ。
同社は昨年10月、資産担保型の融資を返済するため、シルバー・ポイント・キャピタルから3億ドルのタームローンを確保した。先週提出した書類では、十分な流動性と担保を欠いており、デフォルトに近い状態にあると説明していた。
救済融資をめぐる協議は継続しており、同社は複数の選択肢を検討しているものの、最終決定には至っていないという。
カーマート、フーリハン・ローキー、シルバー・ポイントの担当者はコメントを控えた。
自動車向けサブプライムローンの貸し手は厳しい市場環境に直面している。高いインフレ率と金利が信用力の低い消費者の貯蓄を圧迫し、債務返済能力を低下させているためだ。フィッチ・レーティングスによると、サブプライム向け自動車ローンの延滞率は約6%と、過去最高水準に近い状態が続いている。
カーマートは、自動車金融の「バイ・ヒア・ペイ・ヒア(Buy Here, Pay Here)」分野で広く知られる企業の1社だ。この分野では、自動車販売会社が自社でディーラーを運営するとともに、顧客向け融資も提供する。主な顧客は、他では融資を受けることが難しい信用リスクの高い借り手だ。
原題:Subprime Auto Dealer America’s Car-Mart Seeks Rescue Financing
(抜粋)
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