米スペースXの歴史的な新規株式公開(IPO)で株式販売に携わる一部の下位銀行が、比較的少ない手数料で業務を担う一方、実績として評価されにくい役割に回されていることが、事情に詳しい関係者への取材で分かった。

関係者によると、スペースXの届出書で下位に記載された一部銀行はここ数週間に、IPOにおける最下位の幹事区分の「コ・マネジャー(co-manager)」に任命されたと伝えられた。非公開情報であるため匿名を条件に語った。通知を受けた銀行にはソシエテ・ジェネラルやみずほフィナンシャルグループが含まれるという。

これは、750億ドル(約12兆円)規模のIPOを前にスペースXが銀行に対する交渉力を発揮している新たな例だ。同社はすでに投資銀行に支払うIPO手数料について、調達額の0.75%未満という比較的低い水準を目指して交渉していた。

コ・マネジャーという補助的な役割では、これほどの大型上場案件に携わったとしても同じような実績評価は得られない。関係者によると、これらの銀行の一部は、より名誉ある「パッシブ・ブックランナー」の役割を獲得できると考えていたという。

これらのコ・マネジャーは、世界各国の個人投資家や機関投資家への株式配分業務に関与している。関係者によると、担当するバンカーらは不満を抱いているものの、注目度の高い今回の上場案件を逃したくなく、スペースXとの将来的な取引関係を損ないたくないと考えている。

一方で、これらの銀行の一部は、自国市場での株式販売ではより重要な役割を担っている。届出書によると、ソシエテ・ジェネラルは欧州で個人投資家向けに販売される株式の共同ブックランニング幹事を務める。みずほグループの証券部門であるみずほ証券は、日本での株式販売における事務幹事を務める。

スペースXの広報担当者はコメント要請にすぐには応じなかった。ソシエテ・ジェネラルとみずほの担当者はコメントを控えた。

主幹事行は手数料プールから受け取る割合が、参加する他の21社よりも大きくなる態勢をすでに整えている。このため、届出書で上位に記載されていない銀行に回る報酬は限られる。

原題:SpaceX Leaves Some Banks Peeved at Junior Roles in IPO Lineup(抜粋)

--取材協力:Bailey Lipschultz.

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