(長期金利)26年10-12月期平均が4.1%、27年10-12月期が3.9%と予想

長期金利(10年金利)は、25年12月以降、概ね4%台前半で推移している。

FRBが政策金利を据え置く中で、金融市場では年内の利下げ期待が意識される一方、インフレ率が依然として物価目標を上回る水準にあることや、関税政策などに伴う物価上振れリスクが意識されていることから、長期金利の低下は限定的となっている。

また、米国の財政赤字の拡大や国債発行増加に対する懸念も、長期金利の下支え要因となっている。

当研究所では、当面はインフレ率の高止まりを背景に長期金利は高水準で推移するとみている。具体的には、26年は概ね4.1~4.2%程度で横ばい圏の推移が続いた後、27年にはインフレ率の低下やFRBによる利下げの進展を背景に、長期金利は3.9%程度まで緩やかに低下すると予想する。

もっとも、長期金利の先行きには不確実性も大きい。

トランプ政権の関税政策の動向や、イラン戦争を巡る地政学リスクによってエネルギー価格やインフレ率が影響を受ける可能性があるほか、財政赤字の拡大が続く場合には国債需給を通じて長期金利に上昇圧力がかかる可能性もある。

このため、長期金利の見通しは、今後のインフレ動向や財政・地政学リスクの展開に大きく左右されるとみられる。

(※情報提供、記事執筆:ニッセイ基礎研究所 経済研究部 主任研究員 窪谷 浩)

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