中国コンテンツが面白い
最近、中国のコンテンツが面白い。
正確にいうと、最近になり、ようやくそのことに気付き始めた。
個人的な話となるが、筆者が中国のコンテンツで最初に衝撃を受けたのは、中国のインディーズバンド「秘密行動(Stolen)」の世界デビューアルバム『Fragment』(2019年リリース)だ。筆者は遅ればせながら2020年にStolenのことを知り、「中国のテクノロックとは珍しい、はてどんなものか」と軽い気持ちで聴いてみたのだが、そのクオリティは想像を遥かに上回っていた。
必ずしも商業的にヒットしているわけではないが、少なくともクオリティの面では、中国という枠を超えて確実に世界で十分通用するレベルにあると、いちリスナーとして強く思った。
その感想はあながち的外れでもなく、その分野では著名なイギリス人音楽プロデューサーが目を付け、プロデュースした逸材であることをその後知った。
後述するように、筆者はかつて「中国のコンテンツは粗削りで発展途上」、さらに言えば「中国といえばパクリ」という印象を抱いていたが、中国・北京に駐在した2010年代後半には、市内カフェのBGMで海外のお洒落な曲が流れているのを聴き、首都という前提はあるにせよ、中国の消費者も洗練されてきたものだ、と感じるようにはなっていた。
だが、それほど間を置かずに、まさか中国発で世界と伍するレベルのアーティストが現れているとは・・・と、当時、中国に対する認識を新たにしたのであった。