米寝具メーカー、マイピローの創業者兼最高経営責任者(CEO)で、トランプ米大統領の熱心な支持者として知られる実業家マイク・リンデル氏(64)が3日、来年のミネソタ州知事選出馬に向けた準備書類を提出した。

リンデル氏はインタビューで「出馬する可能性は98%だ」と述べ、最終的な判断は今月11日にミネソタ州内の自社工場で発表するとした。

寝具業界で成功した同氏が参戦すれば、知事選に先立ち共和党公認候補を選ぶ予備選は一段と混戦になる見通しだ。同州では2011年まで2期務めたティム・ポーレンティー氏以来、共和党知事は誕生していない。民主党は、2024年大統領選で副大統領候補を務めた現職のウォルズ知事を擁立するとみられている。

トランプ氏はミネソタ州とウォルズ知事を繰り返し批判しており、公的プログラムを巡る総額3億ドル(約470億円)の不正疑惑の捜査が進む中、ウォルズ氏への攻撃を強めている。連邦検察はこれを米国内で最大の新型コロナウイルス関連詐欺だとしている。

この不正の首謀者とされる人物は白人だが、被告の多くはソマリア系だとAP通信は伝えている。トランプ氏はこの問題を取り上げ、ソマリア系住民に対し強い言葉で非難を続けてきた。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、移民・税関捜査局(ICE)は今週、ミネソタ州でソマリア系住民を対象とした取り締まりを強化する予定だという。これに反発する地元当局者らは、ミネアポリス・セントポール両市のソマリア系住民の大半は法を順守し、正当な滞在資格を有していると強調している。

リンデル氏は、2020年大統領選の結果を覆そうとしたトランプ氏の取り組みを財政面で支援した一人だった。

原題:MyPillow CEO Is 98% Sure He’s Running for Minnesota Governor (1)(抜粋)

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