ベッセント財務長官の「利下げ要求」の真意とは
FRBの金融政策をめぐってはトランプ政権のベッセント財務長官が先日「50bp」の利下げを要求しました。この真意については、末廣氏もかかわったQUICK社の月次調査(債券)で興味深い結果が示されました。

末廣氏は「財務長官として金利を下げて利払い費を抑制し、財政を改善させたいという思いが強いと考えられます。ただ、雇用統計の悪化を本気で心配しているという見方も多い。重要なのは『ドル安誘導とは見られていない』という点。金利を下げてドル安にすると物価が上がってしまうため、ベッセント氏もそこは冷静に判断していると市場参加者は見ているようだ」と説明します。
また、ウォーラー理事が次期FRB議長の有力候補とされるなか、末廣氏はこうも指摘します。「彼がベッセント財務長官の意向を忖度している可能性もある。選ぶのはベッセントさんであり、トランプ大統領。ウォーラー理事の25bp利下げという判断は、ベッセント氏の意向と一致しているようにも見える」。