2|それでも行動に結びつかない~「大切なのはわかるけど、自分といまいち結びつかない」ジレンマ

Z世代のサステナ行動を考察する上で欠かせないのが、「自分ごと意識」についてだ。「自分ごと意識」とは、社会課題との関わりを自分の問題として捉え、その関与や責任を感じる意識を指す。

総合調査機関の日本リサーチセンターが2025年に実施した社会調査によれば、「サステナは自分に関わりがある」と答えた割合は、20代が43.9%と全世代で最低水準となった。

他世代では50%を超える層もあるなかで、この数字はやや際立っている。

別の調査項目を合わせてみると、40代以降は「家庭」や「子ども」といった生活課題と直結してサステナビリティを捉えているのに対し、20・30代は社会的意義を理解しつつも、自分の暮らしにどう結びつけるかをイメージしきれていない様子がうかがえる。