「誰もが学び直しできる社会」を目指して

社会的に学び直しに対する必要性が高まっているからこそ、企業などでは従業員に対して学び直しを促す社内風土の醸成や社内制度の整備が必要だ。

特に、昇給や昇進などの「学び直しによる目に見えるメリット」を提示することで、学び直しを推進する施策をより一層充実させることは喫緊の課題である。

人生100年時代においては、「教育→就職→退職後」という伝統的な人生モデルから、この3つを含めた様々なライフステージを自由に行き来する人生モデルに変化するうえで、学び直しが重要であると位置付けられている。

仕事と生活の調和がとれた状態を「ワーク・ライフ・バランス」というが、今後はこのバランスの中に「学び(ラーニング)」を適宜組み込むことが不可欠である。

すなわち、「ワーク・ライフ・ラーニング・バランス」を実現し、「誰もが学び直すことができる社会」をつくることが求められる。

(※情報提供、記事執筆:第一生命経済研究所 ライフデザイン研究部 主席研究員 西野 偉彦)

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