「学び直しのメリット」が実感できない

その一方で、実際に「学び直しをしたことがある」は、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」を合わせて33.6%にとどまっている。

学び直しの必要性は感じているものの、学び直しができていない人が多いようだ。

社会人になってからの学び直しが進まない要因の一つとして考えられる背景には、「学び直しによる目に見えるメリット」が実感できていないということがある。

本調査で、社会人になってから学び直しをした人のうち、「給料が上がった」「昇進・昇格した」「希望する部署や職種に異動したり、転職して希望する仕事につけた」について、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と回答した合計割合は、いずれも35%程度に過ぎない。

「新たなつながりができた」にしても50%程度であり、社会人が学び直しをする動機付けとしては十分でないことがうかがえる。