物言う株主も批判 経営陣の“保守的な”体質

これらの深刻な外的要因に加え、スウォッチグループは経営陣への批判にも直面しています。

創業者であるニコラス・ハイエック氏の息子がCEOを務め、娘が取締役会議長を務めるなど、同族経営の色が濃い体制は、度々株主との軋轢を生んできました。

投資家は、スウォッチグループの経営が非公開企業のように閉鎖的であり、外部の意見を取り入れようとしない保守的な体質を問題視しています。

実際に、アクティビスト(物言う株主)が取締役の席を狙うなど、異例の事態も起きています。

これは、投資家たちのスウォッチグループへの不満が限界に達していることの表れといえるでしょう。