米マイクロソフトは、多くの社員に週3日のオフィス勤務を義務づける方針を明らかにした。エイミー・コールマン最高人事責任者(CPO)は「最も意義あるブレークスルーは、互いのアイデアをその場で重ね合わせるときに生まれる」と9日付の文書に記した。

週3日の出社義務は来年2月以降、シアトル地域のオフィスから50マイル(約80キロ)以内に住む従業員を対象に適用される。その後、米国全体に拡大し、世界的にも導入される予定だという。

テクノロジー業界では、マイクロソフトの同業他社も対面方式での勤務を推進している。アマゾン・ドット・コムは、従業員に週5日の出社を義務づけている。

不動産会社ジョーンズ・ラング・ラサールのリポートによれば、フォーチュン100企業では従来型デスクワークに従事する社員の半数超が、すでに全面的にオフィス勤務に戻っている。

コールマン氏は、今回の変更は「人員削減を目的としたものではない」と説明。マイクロソフトは人工知能(AI)製品の開発や提供に伴うコスト高に直面しており、今年に入って約1万5000人を削減している。

同氏は、対面で協力する従業員の方が成果を上げていることがデータで示されていると指摘。「この時代を特徴づけるAI製品を構築するには、優秀な人材が並んで働くことで生まれるエネルギーと推進力が不可欠だ」と述べた。

原題:Microsoft Orders Employees Back to Office 3 Days Per Week (1)(抜粋)

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