健診が早期発見を促す生活習慣病
資料で確認したように、自覚症状がなく受診した人の場合、健診(人間ドックを含む)での指摘が受診理由の最上位であった。
これを傷病分類(傷病)別にみるとどうなるのだろうか。そこで、主な傷病分類(傷病)別に、自覚症状がなかった人が受診した理由を確認する。
受診理由のうち、「健康診断(人間ドックを含む)で指摘された」割合が高い傷病は、糖尿病等の「内分泌,栄養及び代謝疾患」や、前立腺や乳房の悪性新生物等の「新生物<腫瘍>」、高血圧性疾患等の「循環器系の疾患」といった、生活習慣病に関連するものが上位を占める。
これらの傷病の場合、自覚症状がない段階でも健康診断により異変が発見され、受診に至るケースが多い。
結果として、健診は、自覚症状がない段階で体の異常や病気の兆候を見つける上で重要な役割を果たしており、早期発見・早期治療の一助になっているものと推察される。