ジャレッド・クシュナー氏率いるプライベートエクイティー(PE)投資会社アフィニティ・パートナーズが、米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)買収合戦から撤退する。クシュナー氏はトランプ米大統領の娘婿。

アフィニティは今月、 米パラマウント・スカイダンスによるWBDの敵対的買収案で参加者として浮上した。この提案はWBDの企業価値を、負債を含め1084億ドル(約16兆8000億円)と評価している。パラマウントは、 Netflixが合意し、WBDの企業価値を827億ドルと評価する買収計画を阻止しようとしている。

アフィニティはパラマウントの買収案を資金面で支援していた。だがアフィニティの担当者によると、10月に関与するようになって以降、投資環境の力学が変化したと判断したという。

同社は「2つの強力な陣営がこの特別な米国資産の将来を巡って競い合う中、アフィニティは今回の機会を追求しないことを決めた」とした上で、「パラマウントの提案には引き続き強い戦略的合理性があると考えている」と説明した。

関係者が16日語ったところによると、WBDは資金調達やその他の条件を巡る懸念を理由に、パラマウントの提案を拒否する計画だ。アフィニティによる出資は約2億ドルのエクイティと、ブルームバーグ・ニュースはこれまでに報じていた。

原題:Kushner’s Affinity Withdraws From Warner Bros. Takeover Battle(抜粋)

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