米電気自動車(EV)メーカー、テスラが自社の運転支援技術について消費者を誤認させた疑いがあるとして、カリフォルニア州での販売が30日間停止される方向だ。同州車両管理局(DMV)の責任者が明らかにした。

当局者は16日の記者会見で、行政法判事が勧告する処分を採用することを決定したと説明。だが、テスラが順守するための猶予として、停止処分は90日間発効しないという。

米株式市場での時間外取引で、テスラの株価はニューヨーク時間午後6時41分(日本時間17日午前8時41分)時点で1.3%下落した。テスラにコメントを求めたが、現時点で返答はない。

DMVのディレクター、スティーブ・ゴードン氏は記者団に対し、「われわれはテスラに対し、他の市場ですでに行っているように、自らの仕事を果たし、車両のブランド表示を適切に行うよう求めている」と述べた。

販売停止となれば、テスラにとっては打撃だ。全米で最も人口の多いカリフォルニア州は、同社にとって米最大の販売市場であるだけでなく、主要工場を構える場所でもあり、たとえ一時的な混乱であっても大きな損失につながる可能性がある。

原題:Tesla Faces Sales Suspension in California After Review Period(抜粋)

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