駅前の再開発に伴って、青春時代の思い出が残るニューセントラル周辺の風景は大きく変わります。
俳優 松林慎司さん
「昔の惜しまれつつなくなっていくものっていうのは、もうしょうがないと思うんですね。それはなぜかって街の発展のためにとは思いますし。新しいものができていく、造られていくっていうのは進化していくわけですから、その街が。ただ唯一変わんないものってやっぱあちらなんですよね。甲島っていうのはこの景色っていうのは、久々に来ましたけど、何回見ても変わらない、もちろん変わりませんしね。これがやっぱり僕の中では何かの1つの象徴なんじゃないかなとは思ってます」
松林さんは6年前、市の取材に次のような思いをつづっています。
「徐々に変わりつつある町の風景の中に市民の暮らしを見守っている山があり美しい川があり穏やかな海があります。いつかこの町のひとつひとつ切り取って映画を作ってみたいです」
これからの人生を考えるうえで、もう一度ふるさとを見つめ直す。
その願いが、映画とともにかなえられようとしています。