2022年4月、北海道・知床半島沖で観光船が沈没した事故で、業務上過失致死の罪に問われている運航会社社長・桂田精一被告62歳の公判が釧路地方裁判所で開かれ、2日、桂田被告に対する被告人質問が始まりました。
この事故は2022年4月、知床半島沖で観光船「KAZUⅠ」が沈没し、乗客乗員26人が死亡または行方不明となったものです。
運航会社の社長で安全統括管理者の桂田精一被告(62)は、乗客乗員を死亡させた業務上過失致死の罪に問われています。
2日、8回目を迎えた公判では、午後から桂田被告に対する被告人質問が始まりました。
桂田被告は、被告人質問の冒頭で、「改めて伺って取り返しのつかない重大な事故。止められなかった重さを痛感した。どのような言葉も十分ではないが改めて、お詫び申し上げます」と述べました。
被告人質問は、4日までの3日間にわたって行われる予定です。
《以下は弁護側の被告人質問》一部抜粋
Q.今日午前中の被害者家族の調書聞いて改めて感じたことは?
A.取り返しのつかない重大な事故。止められなかった重さを痛感した。どのような言葉も十分ではないが改めて、お詫び申し上げます。
Q.平成28年5月に『知床遊覧船』を買い取った経緯は?
A.知床遊覧船は高齢のため、後継者探していると聞いた
Q.なぜ後継者探しを?
A.知床観光のメイン。いつも日曜に船の席が取れなくてがっかりされる。小型の中でも2隻なくなるなら観光客に迷惑がかかると思い、私ができないかと思った
Q.遊覧船事業を買い取る条件は?
A.従業員はそのままお願いしますと。私は経営に専念、営業する。営業する用意を全国回って教えてもらった
Q.遊覧船を買い取った後、経営者として取り組んだことは?
A.一番初めは知床遊覧船の判断が(各社)ずれて離れたので
Q.出航判断は各社どういうのだった?
A.協議会は小型船舶の(当時4社)情報共有するもの。引き継ぐまでは遊覧船は協議会に入ってない
Q.協議会に入って何をしようとしてた?
A.地元の改善、他社は地元じゃないので、地元の漁業関係者からよそ者扱いされて関係が悪い
Q.実際に協議会入って?
A.関係を好転できた
Q買い取り後、出航判断は誰?
A.買い取り後は海田前社長
Q.どう出航判断していた?
A.朝の食事しているとき。意見出すことはない
Q.なぜ意見を出さないのか
A.一般的には海のことを知っていた。春と秋が荒れやすい。北風西風荒れること、ロシア湾付近で風強くなるなど、知床岬波が高くなる。しかし、船長たちが詳しい。実際自分の船に乗るときがあったが、波で引き返した方がいいと言ったら大丈夫と言われ、その後、本当に大丈夫になった。現場の判断に任せる。
Q.令和3年シーズンにメンバーが代わるがなぜ?
A.令和2年がコロナで売り上げ落ち、令和3年シーズンも予約あまりなく、1隻体制にしたらどうかと海田氏に相談、折り合いがつかなかった
Q.令和3年になるにあたっては?
A.私が海田氏から引き継ぐにあたって赤字を減らさないと
Q.どう赤字を減らそうと?
A.1隻体制にする
Q.1隻運行に何人必要?
A.最低5~6人
Q.「船舶の運航管理補助」では何をした?
A.定点連絡したり気象見たり、見送り、降りるとき手伝ったなど
Q.今ので運行管理者になれると思った?
A.ピンとこなかったがAと運輸局とのやりとりで大丈夫と聞いた
Q.運行管理者に専念したとして、どんな仕事か知ってる?
A.出航判断のための情報収集、定点連絡、主に運航判断、出た後の判断など
Q.運行基準を理解している?
A.波1m以上、風8m/s以上、視程300m以下は出航してはいけない
Q.令和3年シーズンは運行管理者として業務していた?
A.はい
Q.令和3年シーズンは運行管理者として天候調査、どんなサイトを見ていたか?
A.国際気象海象株式会社、GPV、NHKなど
Q.GPV、国際気象海象は、どんな特徴?
A.地図で色分け、波高、風向きが出て見やすい
Q.天候調査で使い分けは?
A.GPVは全体と風、沿岸波浪は波を見ていた
Q.運行管理者になってからはこれらをもとに出航を判断?
A.そう、毎日最低1回は見ている
Q.天候調査結果を船長と話し合う、船長はどんなサイトを見ていたか?
A.GPVなどは教えていた、一緒に見たりもした。











