映画制作が決まってから、松林さんは岩国に帰るたびに市内の企業を訪れました。
企画意図を説明し、協賛支援や撮影への協力をお願いするためです。

地元の企業も、岩国を知ってもらう絶好の機会と期待を寄せます。

山口県東部ヤクルト販売 山本公総 会長
「ふるさと創世、知ってもらうのが1番ですからね。映画なんか1番いいですよ」

映画を応援する市民有志の製作委員会も発足しました。

SNSでの情報発信や協賛支援の呼びかけ、ロケの期間中は出演者の送迎やスケジュールの管理、エキストラや日々の弁当の手配など裏方で映画を支えます。

会長の川口恵美さんは自身がまちづくりに関わる仕事をしていることもあり、これが地域活性化の起爆剤になってほしいと願いを込めて応援します。

いわくに映画製作委員会 川口恵美 会長
「私は岩国生まれ岩国育ちなので、ずっと岩国の商店街が1番盛り上がってる時代も見てきましたし、どんどん人が離れていく姿も見てきた中で、やっぱりもう1回岩国の市民の人たちが1つのことに向かって、何か力を合わせてみんなの力で盛り上げていくっていうのを今肌で感じていて」

撮影はオール岩国ロケで、エキストラも地元の人が出演します。

錦帯橋近くの寺も登場することになりました。


瑞相寺 三谷彰寛 住職
「非常に光栄なことだと思います。岩国市でそういった映画ができるということで、1岩国市民としてしっかりPRして盛り上げていきたいなと思います」

母校での野球のシーンは必ず入れたいと考えていました。
学校の名前は変わりましたが、グラウンドで見る景色は30年前と変わっていませんでした。

高校生のときのポジション、セカンドに入って現役選手のノックを受けます。
当時は30年後にここで俳優として演技をすることなど想像もしていませんでした。

俳優 松林慎司さん
「そのまんまの景色が残ってるって、やっぱ30年たってこうやって来てみてうれしいですよね、ホントね。懐かしいっていういうか。これが若返るってわけじゃないんですけどでも、ホントうれしいですね。ありがたいです」