「ぬか油」から繊維を作ることに成功…

嘉藤奈緒子アナウンサー:「こちらのルームウェア、一見普通のルームウェアに見えますが・・・実は、ハトムギを使って作られているんです!」

ルームウェアを手掛けたのは小矢部市にあるアパレル繊維メーカー・ミヤモリ。スポーツウェアを中心とした衣類の生産を行っています。

2017年、新たなアパレルブランドを作ろうと考えていた中、小矢部市の特産であるハトムギから出た「ぬか」が廃棄されていることを知りました。

ミヤモリ 宮森穂さん:「地球温暖化に向けて何かやらなきゃいけないという思いはずっとあったんですけれど、自分たちのブランドを作るためには、そういう要素を入れながらということで」「やはり我々は繊維業界・衣類なので、着て、まとって、ハトムギを感じていただくということを実現させたいとチャレンジしました」

2020年に新ブランドを立ち上げるとその後も、ハトムギを使った生地を開発するなど試行錯誤を重ねついに先月、ハトムギの「ぬか油」から繊維を作ることに成功しました。

嘉藤奈緒子アナウンサー:「一本の糸だけ触ると分かりにくいんですけれども、巻いている部分を触ると、しっとりしています。チクチクしないし、やわらかいです」

ミヤモリ 宮森穂さん:「どうハトムギをどう練りこむかというのが、生地屋さんと糸屋さんと研究したことが非常に苦労したところですかね」

繊維は植物由来のレーヨンとハトムギの「ぬか」から抽出された油を混ぜることで、土壌や水中の微生物で分解される環境にもやさしいものになりました。

また、ハトムギには肌の乾燥を抑える働きのある成分が含まれていて、ハトムギのぬか油を使った服を着ることで肌の健康にも役立つんだとか。

ミヤモリ 宮森穂さん:「すべての肌健康寿命を伸ばすというところでハトムギを使いたいなと思います。」「我々の商品を売るのもそうなのですけれど、富山のハトムギというのを一つのブランドとしてみなさんに広めていきたいと思っています」