一方、自ら犯人を捕まえた神社も…

奥田神社 二宮啓宮司:「これですね、ここバールでクッと。これが(バールを)上げてへこんだ部分。ヒヤヒヤもんですよこれ見たときは」

富山市の奥田神社。宮司の二宮さんは、ある時、社殿の窓にバールのようなものでこじ開けようとした跡があるのに気が付きました。さらに…。

200万円近くするさい銭箱をのこぎりで切られたことも。そこで、二宮さんは境内に防犯カメラを設置しました。
二宮宮司:「実は1日に3回ほどさい銭泥棒にきていた人がいて。立派なスーツ着ておられた」

カメラの設置後、1日3回も神社をたずねてくる男がいました。しかもそれは、2年ほど続いたといいます。

二宮宮司:「最初はお参りに3回もくるのかなと思っていたが、なんかどうも様子がおかしいなということで」
不審に思い、防犯カメラを確認すると…。

二宮宮司:「こんな風にのぞいて、棒に付けたテープをこうやっていたと」「必死というかそんな感じ」

文化庁の調査では全国にある神社の数は8万847団体。なかでも富山県は2271団体と全国12番目の多さです。(参考:1位新潟県4679団体、47位沖縄県15団体)

人口あたりでみると全国トップレベルともいわれていて、さい銭泥棒に狙われる可能性は高いといえます。無人の神社も多いため、さい銭泥棒による被害額を正確に把握できたケースは少なく、防犯カメラの映像といった証拠がなければ「泣き寝入り」するしかないのが現状です。












