富山市の大手ジェネリック医薬品メーカー、日医工の株主総会が30日開かれ、不正製造で過去最大の赤字決算となる中、波乱もなく田村友一社長の続投が承認され、励ましの意見に涙を見せました。

記者:
「不正製造が発覚し、経営悪化に苦しむ日医工。経営陣は何を語るのか注目の株主総会が始まります」

富山市の日医工本社横のビルで開かれた株主総会には、59人の株主が参加し、冒頭、田村友一社長が業績不振について謝罪しました。

田村 友一 社長(音声):
「株主の皆様に多大なるご心配をおかけしております。今期の配当は無配とさせていただいたことや、株価が低迷していることについて深くお詫び申し上げます」

日医工は去年3月、医薬品の不正製造が発覚。県から業務停止命令を受け、製品の製造や出荷に影響が出て、ことし3月期の決算は過去最大の1048億円の最終赤字となりました。

現在は私的整理の一つで、銀行や取引先など当事者間で話し合い経営再建を目指す事業再生ADRの手続きを進めています。

こうした中での株主総会でしたが波乱もなく、田村社長の再任を含む取締役選任案を可決。経営責任を問う意見は一切なく、最後にこんなやりとりが…

株主(ふきかえ音声):
「田村社長、お体大丈夫ですか。田村社長はこういう危機のときに、リーダーシップをもってやられるには、ふさわしい方だと思います。業績の改善と信頼の回復、日本の医療業界の建て直しをよろしくお願いします」

この激励に田村社長は…
田村 友一 社長(音声):
「応援のお言葉ありがとうございます。私の体は至って健康ですので、しっかりと当社の再建復活を成し遂げたいと考えております。今後ともご指導ご鞭撻よろしくお願いします」

株主総会はおよそ45分間で終了。参加した株主は…

記者:
「Qどういう風に言ってました?」
株主:
「申し訳ない、申し訳ないと。最後、社長が泣いてました。激励の言葉を貰ったから感激したんだろうな。あれだけ地獄に落ちたんだからもう。頑張ってもらわないと困るわ」

株主:
「真摯に謝罪されてましたし、とにかく粛々と早急に業績改善を願っています」

株主のエールは報われるのか。製造の正常化もほど遠く経営再建への道のりは険しいままです。