稲の生育に影響を及ぼすカメムシが富山県内の全域で多発しています。北陸地方の向こう1か月の気温もかなり高いと予想され、カメムシがさらに増殖するおそれがあるとして、富山県農林水産総合技術センターは24日、「病害虫発生予察注意報第3号」を発表し、対策の徹底を呼びかけています。

平年の2倍以上…カメムシ多発は去年並み

富山県の調査によりますと、水稲周辺の畦畔や雑草地での確認地点率は77.8%(去年同時期は68.9%)と、平年の58.9%を大きく上回っています。

捕獲されたカメムシの数も13.5匹で、平年の5.4匹の約2.5倍に達しています。

これは多発した昨年の14.1匹に近い数で、すでに6月の時点では平年の6倍のカメムシが確認されていました。イネ科雑草の除草が不十分な場所では特に生息密度が高い傾向にあります。