「失声症」とは…。
ストレスなど心因性の原因から、脳や発声器官に異常はないのに声を発することができなくなることをいい、30歳以上の女性に多いとされています。
2021年11月、富山県高岡市の自宅が放火され、隣接する2棟の住宅も延焼した事件。48歳“失声症”の女の裁判員裁判は、“筆談”で被告人質問が進められる異例の展開となりました。
女がストレスの限界を迎えた瞬間とは…。
黒いスーツでメガネをかけ、髪を束ねた姿で法廷に現れた48歳の越前寧美(えちぜん・やすみ)被告。


2月10日の裁判は、“失声症”で言葉を発することが出来ない越前被告に対し、裁判所が「はい」「いいえ」、「その他」と書かれた紙を用意したうえで、越前被告が伝えたいときにはペンで内容を書くという、異例の筆談による被告人質問が行われました。

内容はカメラで撮影され、モニターに表示されます。

弁護人:「なぜマッチを投げたか。その説明を書いてください」

越前寧美被告の筆談:「新しい犬を飼うことに対して近所の人が反対して頭の中からダメダメが離れなくなった」

自宅を放火したきっかけは、犬を飼うことを反対されたことだと筆談で伝えました。










