東京・赤坂で女性が腹などを刺され重傷を負った事件で、逮捕されたのは自衛官の男でした。男は事件当日、朝霞駐屯地を自転車で出発し、正午ごろには戻っていたことがわかりました。
事件は今月16日、東京・赤坂のビルの地下1階にあるライブハウスの前で起きました。
現場を目撃した人
「血痕がすごかった。血がいっぱい」
イベントに出演予定だった40代の女性が、男にわき腹などを刃物で刺され、重傷を負いました。男は犯行後、現場から自転車で逃走していましたが、事件から7日目のきょう。
記者
「自衛官の男を乗せたとみられる車が赤坂署に入っていきます」
殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、大津陽一郎容疑者(43)。陸上自衛隊朝霞駐屯地に勤務する、現役の自衛官でした。2等陸曹で、駐屯地では施設機材などの管理をしているといいます。
大津容疑者を知る人は…。
大津容疑者を知る人
「普段は寡黙だが、仕事は熱心。真面目な人で、そういう事件を起こすような人ではなかった」
警視庁の捜査で、大津容疑者と被害者の女性の接点が浮かび上がってきました。
「女性とは9年ほど前にSNSで知り合ったが、トラブルはない」
捜査関係者によると、こう話しているという大津容疑者。また、事件当日の足取りも少しずつ、明らかになってきました。
「(駐屯地で)午前6時ごろから昼ごろまで、仕事に使う服の手入れなどをしていた。その後、帰宅してからどこにも行っていない。赤坂にも行っていない」
一方で、警視庁は事件当日の行動について、異なる見方をしています。
防犯カメラなどの捜査で、大津容疑者は事件当日、朝霞駐屯地を午前6時半ごろに自転車で出発。赤坂の事件現場に向かい、事件発生のおよそ1時間半後の正午ごろには、再び自転車で駐屯地に戻っていたということです。およそ20キロの距離を自転車で往復していたことになります。
逮捕後の調べに対し、「私はやっていない」と容疑を否認している大津容疑者。
警視庁はきょう、朝霞駐屯地を家宅捜索し、パソコンや手袋など7点を押収したということです。警視庁は、事件のいきさつや動機を詳しく調べています。
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