萬斎さん「一挙手一投足がミラクルに…」
ことしも、狂言を楽しみにしている大勢の観客が詰めかけました。
観客の女性
「万作さんが好き。一息一息がすごいなと思って、面白いんですけど真剣に見てしまう」
観客の女性
「ほとんど毎回来てるんで、もう何十回。動作が全然違うでしょ、すり足とか、肩の線が動かないとかそれがきれいだなと思いましたね」

今回、万作さんが登場する狂言は「泣尼(なきあま)」。
説法が下手な僧が自分の説法を引き立たせるため、「泣き役」として涙もろい尼を雇います。約40分にわたる長い演目です。

野村万作さん
「その長い大部分がお説法の難しい言葉を言うので、私は正直、一生懸命新幹線の中で覚えながら、まちがっちゃいけないぞと」
高額なお布施(ふせ)につられて説法を引き受けた僧。尼に「うまく泣いてくれたらお布施を分ける」と約束し、「泣き役」として連れていきますがー

尼は泣くどころか眠りこけてしまいます。
野村万作さん
「けんかしても、おそらく(僧は尼に)またお説教の時には頼みにいくと思う。お互いに許し合っている世界を作るのが狂言の世界ですね。『和』という世界を描いている」


人間国宝に認定されている野村万作さん、95歳になった今も第一線で活躍し続ける貴重な存在です。
野村裕基さん
「95の芸というのを私もお客様も肉眼でみるということはなかなかない機会なのかな」

野村萬斎さん
「一挙手一投足がだんだんミラクルに見えてくるっていうね」

野村万作さん
「今3代一緒にぜひ来てくださいと、そのうち一番上はいらないんじゃないかと(言われるかもしれない)。歳じゃなくちゃできないというものを持っているつもりですから、狂言の中身においてはまだまだ負けようとは思わないです」

「この歳ではなくてはできない」人間の姿を追い求めて。これからも黒部に全国に「笑い」を届け続けます。











