静岡県警捜査2課のタツミと名乗る女からの電話で、「犯人があなた名義のキャッシュカードを持っていた」などと言われ、砺波市に住む30代男性が93万円をだまし取られる被害にあっていたことが7日わかりました。
砺波警察署によりますと先月30日、男性の携帯電話に「+」から始まる電話番号から「静岡県警察本部」のタツミを名乗る女からの電話がありました。
女は「あなたは詐欺事件の容疑者として疑われている」などと言って、「大阪府警」のキタヤマを名乗る男とのやりとりに移り、通信アプリ「LINE」での連絡を求めてきました。
その後のやりとりで、30代男性は指示に従い、運転免許証や顔写真の画像を送信すると、相手からは警察手帳などの画像が送られてきました。
男は「疑いを晴らすために口座内のお金を調べる必要がある」と言ってきたので、30代男性は今月2日に指定された口座に93万円を振り込みました。その後キタヤマとの連絡が取れなくなり、詐欺の被害にあったことが分かりました。

警察は「警察官を名乗る人から『犯罪に関わっている』と言われても、すぐに振り込まず、一度電話を切って家族や警察に相談してください」と注意を呼びかけています。
また「警察が通信アプリで取り調べをしたり、振り込みを依頼することは絶対にありません」とも説明しています。
