台風18号は、フィリピンの東をゆっくりした速さで西北西へ進んでいます。

今年の台風は、発生数は多いものの、これまでの日本本土への接近は例年並みにとどまっています。しかし、今後はシーズン後半にかけて本州への接近が増える可能性があり、注意が必要です。
ここまでの状況 (9月19日時点)
9月19日までに19個発生しています 。日本気象協会北陸支店によりますと、これは過去10年間で2018年、2015年に次いで3番目に多いペースです 。また、 日本本土への接近は5個で、これは過去10年の平均とほぼ同じになっているということです。

経路の特徴は夏の間、太平洋高気圧の勢力が強かったため、台風はフィリピン東方から西へ進むものが多く、日本本土に近づきにくい状況だったということです 。

今後の見通しと注意点
例年、台風の接近は8月から9月がピークで、10月になると本州から離れた進路をとることが多くなります 。しかし、今年は状況が異なり、これからが台風シーズンの本番となる可能性があるということです 。

日本気象協会北陸支店によりますと、今後の進路は遅い時期まで太平洋高気圧の勢力が強い状態が続くと予測されていて、10月以降も台風が本州付近に接近するおそれがあるとしています。日本近海の海面水温が高く、台風は勢力を維持したまま日本に近づく可能性があるということです。

北陸地方への影響については、これまで今年は北陸地方への台風接近はまだ15号のみですが、今後接近の機会が増えるかもしれないとしています。