国連の安全保障理事会はイランの制裁解除を継続する決議案を否決しました。今月末にもイランへの国連制裁が復活する見通しです。

記者
「イランへの制裁復活をかけた安全保障理事会がまもなく始まります」

安保理は19日、イランへの制裁の解除を継続する決議案を採決し、中国やロシアなど4か国が賛成した一方、アメリカやイギリスなど9か国が反対したため否決されました。

イランをめぐっては先月、イギリスなどが「イランが核合意に違反している」として、制裁を復活させる「スナップバック」の手続きを開始していました。

イラン イラバニ国連大使
「核計画に関する懸念はすべて解消され、平和的なものだと確認されています。イランは核合意を誠実に履行しています」

決議案が否決されたことを受け、イランはこのように批判。一方、イギリスの代表は「すみやかに行動するよう求める」と述べていて、期限までにイランの譲歩を引き出したい考えです。

制裁は今月末までにイランがイギリスなどと合意に至らなければ復活する見通しです。