能舞台に上がり “本番” の能面をつけ “すり足” で歩いたり “笛” や “小鼓” を実際に演奏したり…。若者・一般市民・能楽愛好者までの幅広い世代で能楽の奥深さを体験するイベントが6月8日に開かれます。主催する「富山県宝生会」は今年(2025年)、創立90年を迎えることから能楽の愛好者の輪を広げようと意気込んでいます。
富山県宝生会副理事長、水口純治さんによりますと「能楽(能・狂言)」は、古くは猿楽(さるがく)といわれ、飛鳥時代に中国から伝わった散楽(さんがく)が起源とされています。
平安・鎌倉時代に猿楽といわれるようになり、曲芸、物まね、寸劇、滑稽芸などの様々な芸が劇形式に変化。現在の能は、室町時代に観阿弥・世阿弥親子により大成され、観世元雅、金春禅竹、観世三郎信光のほか多くの人々によって作られていきました。
