軽はずみになって自暴自棄になるというか…
女は29歳の頃から精神疾患を患い、県内にある病院の精神科に通院していたといいます。娘の「性行為を見たい」という要求を受け入れた理由については「うつ症状がよく出ていて、自暴自棄になっていた」と話しました。
弁護側:「性行為を被害者(娘)に見せるのは良くないとわかっていますか?」
女:「その時はわかっていませんでした」
弁護側:「今はわかっていますか?」
女:「はい」
女は事件後、共犯者である不倫相手の男と会っていないといいますが、実は他にも交際している男性が複数いたことも明かされました。
弁護側:「なぜ共犯者(不倫相手の男)と会っていないんですか?」
女:「うつがひどいのもありますし、こういう事件になったので会えないと思います」「二度と会いません」
弁護側:「ほかに交際している男性たちとは会っていますか?」
女:「会っていません」「足腰が痛くなったり、うつもひどくなったりして会っていません」「今後も二度と会いません」
女は「今は深く反省している」「今後二度とこのようなことはしない」と話しました。今回の事件については、自分の父親に話したといいます。
弁護側:「父親は何と言っていましたか?」
女:「『もう二度とそのようなことはするな』と言っていました」
事件の後、父親は、女に深く反省するよう長文の手紙を送ったといいます。女は、今後悩み事があった場合には、父親のほかケアマネージャーやヘルパー、精神科の医師、カウンセラーなど周囲の人間に相談し、二度と違法行為をしないと話しました。
続いて、検察側から被告人質問が行われました。
検察側:「被害者に対してこのようなことをしたのは1回だけですか?」
女:「1回だけです」
女は、精神疾患の影響で「自暴自棄になり、娘に性行為を見せてしまった」と話しました。このことについて問われると―。
検察側:「自暴自棄になると、娘に性行為を見せてしまう。なぜつながるのですか?」
女:「軽はずみになると思います」
検察側:「“軽はずみ”とは?」
女:「…(長い沈黙)」「悪いことだとわかっていたとしても、軽はずみになって自暴自棄になるというか。すみません。まとまっていないかもしれません」
