12年ぶりに訪れた母校…気持ちに変化が
大学1年の秋、高橋さんに転機が訪れます。大学のゼミの指導者から「高橋さんの体験を共有してみないか」と提案され、12年ぶりに母校・門脇小へ。

高橋輝良々さん:
「自分の被災体験と向き合いたいと思っていながらも自分だけの力でそれが実現するのはやっぱり難しくて十何年も過ごしてきたので、きっかけを与えてくれたのは本当に大きい」
体験を話すうちに記憶をつなぎたいという思いが強くなったと言う高橋さん。そして去年12月、ゼミの活動を通じて知り合った教員からの依頼で初めて語り部を務めました。この中で、高橋さんはずっと誰にも話してこなかった大切な記憶を打ち明けました。

高橋輝良々さん:
「門脇小学校の中で私が一番大切にしているものがここにあります。それがこのクレヨンの写真です」
高橋さんのクラスに残されていたクレヨンの写真。