先週金曜、台風15号の接近に伴って「竜巻」が発生した静岡県牧之原市。被害は1000棟以上にも拡大しています。「竜巻の恐怖」が10分以上も続いたとの住民の証言です。

今月5日の午後1時前、静岡県牧之原市で撮影された映像です。風が渦を巻いて画面左から右側へと移動しているのが確認できます。これが牧之原市を襲った竜巻とみられます。

撮影した人
「映画とかでしか見たことがないような感じ。風がゴーっと。ものが転がるような音」

発生から3日。強烈な日差しが降り注ぐなか、きょうも被災した現場では復旧作業が続けられていました。

「(暑さが)こたえます、本当に。防ぎようもないし、途方に暮れている」

被害に遭ったこちらのアパートは、屋根や外壁がむしり取られたように室内がむき出しになっている箇所も。

建物内にいた女性
「(竜巻の体感時間は)10分~15分くらいかな。死ぬかなと思いましたね」

牧之原市内の住宅被害は1044棟に及びました。

記者[今月5日]
「牧之原市の上空です。トラックが横倒しになっていて、手前のビルも壁が剝がれてます」

竜巻はあらゆるものをなぎ倒しました。特に目立ったのが電柱の被害です。広いエリアで確認されていて、なかには住宅を直撃したものも。

記者
「なぎ倒された電柱、撤去されているものもあります。そしてこちらを見ますと、新しい電柱も設置されています。着実に復旧作業が進められていますが、今も道半ばという状態です」

牧之原市内では最大9510世帯が停電しましたが、午後4時半ごろ復旧を終えたということです。