初めて語った「友人との約束」
高橋輝良々さん:
「門脇小学校ではすでに下校していて犠牲になった7人の子どもがいます。そのうちの1人が私と仲良くしてくれた友人でした。このクレヨンは間違いなくその亡くした私の大切な友人のものです」
津波の犠牲になった友人とは忘れられない思い出がありました。

高橋輝良々さん:
「ある晴れた日、暖かかったので春か夏かな。ジャングルジムに2人で登っていて私が『私小学校の先生になりたいと思っているんだよね』と言いました。そしたら彼女は『私もなりたいと思っていたよ。一緒になろう!』って言ってくれました。もしも私の友人が今生きていたなら、彼女が小学校の先生を目指していても、そうじゃなかったとしても、『あの時一緒に(先生に)なろうって言ってくれたから頑張れていると思うよ、もうちょっとで夢が叶いそうだよ、ありがとう』って、そう伝えられたのかなと思います」

高橋さんの語り部を聞いた中学生:
「こうやって伝えてくれて本当にありがたい。今いる友人のことも大切にしていこうと思った」
高橋さんの初めての語り部を見守っていた人がいました。