その名も「ザ・ドラめし」プロジェクトです。勤務形態が不規則で食事の栄養バランスが偏りがちなトラックドライバーに健康的でおいしい食事を提供しようと、学生が考案した“ドライバーめし”の試食会が仙台で開かれました。

トラックドライバー向けのメニューを考案したのは、宮城県内3つの大学・短期大学で栄養学などを学ぶ学生です。8日は、それぞれがレシピ開発したメニューを各学校2~3種類ずつ調理しました。

この「ザ・ドラめし」プロジェクトは、長時間の運転などで食事の時間や量が不規則となり栄養バランスも偏りがちなトラックドライバーに健康的でおいしい食事を提供しようと、協会けんぽ宮城支部などが企画しました。こちらは、仙台白百合女子大学考案の「ガツンとスタミナ肉炒め定食」。肉に片栗粉をまぶして塩分量を必要最低限に抑えつつ、塩分を排出する効果のあるカリウムを含む野菜や果物をたっぷり使って減塩かつガッツリ食べ応えがあるメニューを目指しました。

メニューを考案した学生(仙台白百合女子大学):
「実際にトラックドライバーが食べている食堂にみんなで足を運んで食べた。結構ボリュームがあったり味がしっかりしていたりというのを感じたので、ヘルシーにしてどれだけ栄養を取れるようにできるかを検討して献立を作った」

ほかにも、どんぶり料理や麺料理などヘルシーで腹持ちの良いメニューが並びました。完成した試作品は、協会けんぽや県トラック協会の関係者らが試食し、味や見た目、ボリュームなどに点数を付けて評価していきました。

試食した人:
「トラック運転手はがっつりいっぱい食べたいところがあるので、そういった面ではヘルシーだけどインパクトのある味付けをしている」
試食した人:
「健康面ではこれが朝昼晩毎日食べられていたら自分も健康になるのではないか」

審査の結果、高評価を獲得したメニューは、今後さらに改良を加えて来年2月頃に仙台市宮城野区にあるトラックステーションの食堂で販売される予定です。