■岩井さん
「作り手も食べ手も少ない中で、たくさん数を売っていく時代はもう終わったと思う。人が働きやすい環境を作りたい」
開店を翌日に控えた、5日。
(岩井さん)「味、どうしようかな…」
岩井さんは最後の最後まで料理の細部にこだわり、味や見た目を追求していました。
(岩井さん)「結局これが一番うまい。あれこれやらないほうがいいんだよな」
しかし…。
■岩井さん
「(腕組みをして)完全に思考停止です…。あしたの意気込みは『逃げたい』です。正直言ってすごい不安とプレッシャーで…。価格の面でもそれに見合った、それ以上の価値がないとお客様は納得してくれないと思うので、そこは結構プレッシャーですし」

オープンを迎えた、おととい。
10時の開店直後から、お客さんが訪れました。
店内での時間を大切にしてもらいたいという岩井さんの思いから、食事中の撮影は禁止。

店から出てきたお客さんに感想を聞くと…
■お客さん
「味は間違いなく小麦を楽しむといったような、メニューの数々で大変おいしかったです」「1杯のラーメンとは違った提供のスタイルについては(値段に)見合うものがあった」
■お客さん「本当に岩井さんの愛が詰まったコースでした。(満足度は?)100%、120%ぐらいですね」

■岩井さん
「ほとんどの方がご満足してきょうはお食事していただけたかなと思っているので、ホッとしました。おなか一杯になって、1日の糧になる、体を作る糧になればいいと思う。まずは目の前のお客様に喜んでもらうことを考えたいなと思う」
店は、平日の昼と夜に営業し、客席はカウンター8席のみで、予約が優先です。
課題からの脱却と、新たなビジネスモデルの構築。
岩井さんの挑戦がラーメン業界に新たな風を吹き起こします。