■岩井将人さん
「お客様との距離を近くしたいなと。作ってるところをお客様が見て 食べるという、その一連の流れを楽しんでもらうところが今回のコンセプト」

この道15年で、市内で別の店も経営している岩井さんは、業界が今、深刻な課題に直面していると話します。
■岩井さん
「人材の確保が著しく難しくなったことと、あとは原材料が上がっているという大きく分けて2つ。とにかく人(働き手)が集まらなくなったというのは体感としてある」
大きな課題が「人手不足」。
岩井さんは、ラーメン店のビジネスモデルが、世の中の変化に対応できていないと考えています。
従業員やアルバイトを抱える中、相場とされる1杯1000円以下のラーメンで利益を出すには、どれだけ多く売れるか。
「薄利多売」の仕組みは、この30年ほど全く変わっていないといいます。

■岩井さん:
「(1杯)750円くらいだったのが今は900円代になっている、でも人件費の上がり方はそんな比じゃない」
アルバイトも過酷な労働に見合わない賃金などを理由に、集まらなくなってきていて、それを原因に閉店してしまう店も少なくないといいます。
この現状を打開しようと、岩井さんはラーメンに「コース」という新たな価値を付け提供。
アルバイト代を時給1500円に設定し、調理も行ってもらうなど仕事のやりがいも意識しました。