■青木容疑者の中学の同級生                          「おとなしくて真面目という印象。目立ちたがりとか悪さをするというわけではなかった。あんな事件を起こしたのがびっくり」

小学校時代は少年野球チームに入っていた青木容疑者。

近所の人によりますと、地元の進学校を卒業し、その後入った大学は中退したといいます。

父親の正道(まさみち)さんは市議会の議長を務めていました。

事件翌日に議員辞職願を出し、許可されました。

■青木正道元さんを知る人は
「選挙会場でも息子を見たことはない。近所の噂でもまったく外に出てないんじゃないかみたいな話も聞く。トラブルもない家だと思っていた」

猟銃所持の許可を受け、散弾銃や空気銃など4丁を所持していたという青木容疑者は調べに対し、女性2人に「悪く思われていると思った」などと供述しています。

警察は、青木容疑者が一方的な恨みを抱いて犯行に及んだとみて詳しい動機を調べています。

死亡した女性2人は以前、同じ職場で働いていました。

散歩を日課にしていたという2人ですが、捜査関係者によりますと、青木容疑者はこの日課を把握していた可能性があり、計画的な犯行とみて調べをすすめています。

事件前日の午後4時半すぎ、腕を振りながら歩く2人の女性。

犯行が行われたのとほぼ同じ時刻に、現場から400メートルほど離れた防犯カメラに映っていたのは、亡くなった竹内靖子さん(70)と村上幸枝さん(66)です。

■近くに住む人
「よく夕方ね、16時ちょっとすぎごろかな。2人で仲良くおしゃべりをしながら歩いているのは見かけた、よく。散歩仲間だと思う。村上さんはよく手を振りながら歩いていた。それを見ながら私もいいななんて思いながら見ていた」

近所の人によりますと、2人はよく、事件のあった午後4時半前後に、およそ3キロの道のりを散歩していて、容疑者の自宅の前もルートに含まれていたということです。

■伊藤記者
「竹内さんと村上さんは毎日ほぼ同じ時間にこの道を散歩していました。その姿はあちらの防犯カメラに映っていましたが事件当日2人の姿はありませんでした」

この事件で警察に最初の通報があったのは25日午後4時26分のことです。

捜査関係者によりますと、青木容疑者は2人を待ち伏せして犯行に及んだとみられています。

2人に「独りぼっちだとバカにされていると思った」などと動機を語った青木容疑者。

竹内さんを刃物で刺した後、逃げる村上さんを追いかけて刺したといいます。