
クラスメイト
「本当にすごいと思います!」
「クラス一番の努力家」
「他人とはちょっと違う」

彼が日本一になった生徒、林業科3年の村上 正道さんです。いま打ち込んでいるのは…

芦北高校 林業科3年 村上 正道 さん
「鑑定競技大会の勉強をしています。『農業高校の甲子園』と言われる全国大会です」
農業高校の生徒たちが学習の成果を試す「日本学校農業クラブ全国大会」。
2021年、村上さんは農業に関する知識を試す「農業鑑定競技会」の森林分野で見事最優秀賞に輝きました。さらに、全ての分野で最高の成績を残したことで、文部科学大臣賞を受賞。各地の県大会を勝ち上がってきた 約 850人の頂点に立ちました。

村上くん
「自分みたいに林業が好きな人がたくさんいたと思うので、その中で1位がとれてうれしかった」
芦北高校 林業科 上田 竜治 教諭
「彼が勉強していた過程を見ていたので、あれだけやってそれが報われたことが改めてうれしかった」

林業の専門知識が問われる鑑定競技。例えばこの問題…

村上さん
「これはクヌギの木です」
樹木だけでなく林業に使用する器具や機械、さらに高度な計算問題など、その範囲は多岐にわたります。
クラスメイトがアドバイスをもらいにくることも…

村上さん
「まずは平方根誤差を求めないと。これを見てがんばってみて」
クラスメイト
「本当に頼るべき博士です」
10月の全国大会で連覇を狙う村上さん、夏休み期間中も毎日学校で 1日中大学受験と農業鑑定大会の勉強に打ち込んでいます。
村上さん
「多い時で1日1300問くらい。目指すものが今年もあるので、勉強できる時はひたすら勉強しています」
クラスメイト
「見ていて、なんであれだけ熱くなれるんだろう?って思います」
「私が努力しても、それ以上の努力をしているので、すごいなといつも思っています」

村上さん
「話を盛られていますね… 」
村上さんの家族は菊池市で林業を営み、大規模なシイタケの生産を行っています。幼い頃からその様子を見てきた影響もあって、林業科のある芦北高校へ進学。親元を離れ、学びを通して林業のおもしろさに気づいたといいます。
村上さん
「普通の勉強に比べたら林業は楽しい。いろんなことを学べて、あっという間の3年間だったかなと思います。いい結果で終われるようにがんばりたいです」