熊本県和水町にある諏訪原遺跡から発掘された石の棺(石棺)の内部調査が始まりました。
諏訪原遺跡の石棺は、土地所有者の石原征士さんが、2年前の農作業中に発見したものです。

石原征士さん「歴史好きだもんで、古墳とか歴史関係はよく見て歩いていた。ここに出たかあ~!と」
民間の調査団によりますと、発見された石棺は古墳時代前期の4世紀ごろのものと考えられます。
長さは2mあまり、幅は約60cmと九州でも最大級の大きさで、菊池川流域を治めた有力者の墓の可能性が高いということです。
蓋が外されると、棺の中は泥が詰まっていますが、蓋の内側は赤い染料が塗られ、線刻と言われる文様が刻まれていました。

調査担当 元県教育庁文化課 松本健郎さん「通常の石棺じゃない。この地域を支配した当時の支配者の中のトップクラスの人が埋葬されていると考えられる」
今後は専門機関で埋葬者や副葬品についての詳しい調査・分析が行われる予定です。









