阪神・淡路大震災発生直前より危険度“切迫” 特にリスク高い8つの活断層

発生確率が阪神・淡路大震災発生直前の「8%」を超える活断層

「Sランク」の活断層の中には、発生確率が阪神・淡路大震災が発生する直前の「8%」を超える、特にリスクの高い活断層が8つあります。

発生リスク8%超の活断層
「三浦半島断層群」(神奈川)
「富士川河口断層帯」(静岡)
「糸魚川ー静岡構造線断層帯」(長野県内)
「境峠・神谷断層帯」(長野)
「阿寺断層帯」(岐阜・長野)
「中央構造線断層帯」(愛媛県内)
「安芸灘断層帯」(広島・山口)
「日奈久断層帯」の一部(熊本)

安芸灘断層帯(広島・山口)

その一つ、広島湾を走る「安芸灘断層帯」は、江田島市の沖合から岩国市の沖合にかけての安芸灘西部に分布する活断層帯です。長さはおよそ26kmあります。1995年に阪神・淡路大震災が起きたあと、海上保安庁の測量船などによって詳しく調査されました。

京都大学防災研究所地震災害研究センター
西村卓也 教授

「過去に繰り返して起きてきた地震の間隔がある。安芸灘断層帯では、だいたい4千年に一回くらい地震が起きてきたと言われている。安芸灘断層帯の最新の活動は4600年±1000年前くらい。最新の地震がいつ起きたのかと、平均の発生間隔を比較することで「Sランク」と判断されている。」

「安芸灘断層帯」の今後30年以内の地震発生確率は「0・1%から10%」とされ、もし全体が一度にズレた場合、マグニチュード7・2程度の地震が起こる可能性が指摘されています。