7月16日(日)

勝てば2位浮上となる16日(日)の試合。先発マウンドに上がったのは、今シーズン、いまだ無失点の 野村祐輔 。しかし、立ち上がりから2アウト・ランナー3塁・1塁とピンチを招きます。対するは、12日の阪神戦でホームランを放っている5番・ソト。ここは142キロのツーシームでショートゴロに…。序盤の窮地を切り抜けます。

一方、打線は2回、先頭は2試合連続で4番に起用の 菊池涼介 。甘く入った変化球をセンターへ運び、2塁へ。いつもと変わらぬチャンスメイクを見せます。

1アウト・ランナー3塁と先制のチャンスで、7月に入って、まだホームランがない6番・デビッドソン。「高い球を狙った結果、最高の結果になった」とスタンド中段に飛び込む2ランホームラン。デビッドソンの今シーズン第9号で先制に成功します。

投げては、野村が2回以降、バックの助けもありながらストライク先行のピッチングで5回まで無失点の好投。勝利投手の権利を得て、マウンドを好調リリーフ陣に託します。

6回は、ここ9試合、無失点の 栗林良吏 。しかし、2アウト・ランナー3塁・1塁と大ピンチを迎えると、甘く入った初球を楠本にフェンスまで運ばれ、1点差に迫られます。

さらに7回には、3番手の ターリー もタイムリーツーベースを打たれて、失点。試合を振り出しに戻されます。

カープ打線は、8回、2アウトで打席には1番・上本崇司 。打球は高く上がって外野へ。平凡な外野フライに倒れたかと思われましたが、オールスターにも出場予定のライト・関根がまさかのエラー。上本は、走塁を怠らず、きちんと2塁に進み、チャンスを広げます。

打席は、4試合連続でヒットを打っている2番・野間峻祥 。打球は2遊間を破り、センターへ。相手のミスを逃がさないソツのないプレーで勝ち越しに成功します。

しかし、このまま勝利とはいきません。9回、守護神の 矢崎拓也 が2アウトながら、サヨナラのランナーを背負い、迎えるのはハマの主砲・牧。フルカウントまで粘られます。9球目、最後はフォークで空振り三振に仕留め、ゲームセット。

DeNAとの2日連続の接戦を制したカープは、これで4連勝。2位に浮上し、首位阪神とのゲーム差を1としました。

広島カープ 野間峻祥 選手
「なんとか必死に食らいついていった」

― チームの雰囲気は?
「最高です。あしたも勝てるようにがんばっていきますので、また熱い声援、よろしくお願いします」