7月9日(日) Aクラス死守! 大接戦の展開

日曜は、今シーズン最多の3万6341人で埋まったバンテリンドーム。カープの先発は、今シーズン3度目となる 森翔平 。初回からボールの切れ・コントロールともにさえ、中日打線を三者凡退に抑えます。

絶対に負けられないカープ。早めに中日の先発・涌井を攻略したいところですが、3回、打席にはピッチャーの森。4球目のストレートをはじき返し、三遊間を破ります。森翔平にとって記念すべきプロ初ヒットとなりました。

その後、2アウトとなって3番・秋山翔吾 。2球目をライトの右へ運び、2塁・1塁とします。ここで、涌井との対戦成績が今シーズン、6割の西川。「いつか来ると思っていた」と、ストレートを狙い打ちした結果は、レフトスタンドへ。西川の8号スリーランで前日・前々日のモヤモヤを吹き飛ばします。

先発の森は、5回、福田に逆方向への一発を浴びてしまいますが、後続の鵜飼を空振り三振、岡林をファールフライに討ち取ります。森は、5回を投げて5奪三振・1失点。先発としての責任を十分に果たし、リリーフ陣に後を託します。

カープ、6回のマウンドはこの日、27歳の誕生日を迎えた 栗林良吏 。中日のクリーンアップ3番・細川、4番・ビシエドをともに内野ゴロに打ち取り、ツーアウト。石川昂弥 に対してはストライクゾーンに落ちるフォークボールで三振、三者凡退で片付けます。

7回に1点を失い、3対2。逃げ切るために追加点がほしいカープは、8回、2アウトから5番・松山。まさに松山らしいバッティングでセンター前へ運び、チャンスを作ります。

ここでファーストランナーの代走に 羽月隆太郎 が送られます。警戒する中日バッテリーは、スタートを切ろうとする羽月を察知してうまくはずして、なかなか走らせません。

しかし、その直後。あれだけ警戒されても羽月はいいスタートで盗塁を決めます。

坂倉将吾は、申告敬遠で、2アウト2塁・1塁となり、打席には 田中広輔 。ここは三振に倒れますが、がむしゃらな攻撃でプレッシャーを与えます。

そして迎えた9回は、新守護神・矢崎拓也 が、マウンドヘ。その矢崎はツーベースと送りバントで1アウト・3塁のピンチを背負います。外野フライでも同点の場面で中日の打席は、福永。まさにライトへ外野フライ。強肩が自慢の 野間峻祥 が全力でバックホームし、3塁ランナーは帰ることができません。

2アウトとなり、前の打席でツーベースを打っている 龍空。ショートゴロを 小園海斗 がていねいにさばいてゲームセット。同一カード3連敗は阻止、4位・巨人も破れたため3位キープです。

初ヒット 森翔平 投手
「どんどん、ゾーンの中で強い球を投げられたので、それが生きたかなと思います。何がなんでも勝ちたいという思いで投げました。次回もどんどん勝負して、打者の方にも中継ぎの方にも助けてもらいながらになると思うんですけど、自分のピッチングをして、また勝ちにつながるようなピッチングをしたいと思います。