生徒
― それは何?
「これは、オリーブのしぼりかすです」

オリーブをしぼると、97パーセントがかすとして廃棄されることを知り、活用することにしました。江田島などで年間400リットルのオリーブオイルを生産する「山本倶楽部」と連携して、「ポマス」と呼ばれるオリーブのしぼりかすを飼料に入れる取り組みを去年から始めています。

しかし、ポマスはペースト状で、多くの水分や種を含んでいるため、保存しにくいといった点に苦労したといいます。

畜産科 3年 児玉健吾 さん
「ブタはにおいは嫌がらないけど、この小さい種を嫌がっていました」

試行錯誤した結果、ポマスに米ぬかを混ぜて2日間乾燥し、ミキサーで粉末状にすることで保存性を高めることに成功しました。

畜産科 3年 吉本綾 さん
「ペースト状でそのまま乾燥させると硬くなるので、米ぬかを使って水分調整をして乾燥すると扱いやすくなったので」

今回、ポマスと、「極上」ブタに選ばれた因果関係は、これから研究していくということです。

畜産科 2年 川西堅太 さん
「がんばって育ててきたブタが食べてもらったり、極上に選ばれたりして、うれしいですし、誇らしい

西農高校 畜産科は、ポマスで育てたブタを多くの人に食べてもらおうと、「オリーブポーク極」としてブランド化することにしています。

生徒たち
「西農ブランド豚を使ったロースハム、ぜひ、食べに来てくだ下さい!」