WBC 日本代表 栗林良吏 投手(広島カープ)
やっぱりボールが自分もどうしても気になっちゃうので、黒田さんからは「ボールとロージンの滑り具合はちゃんと確認しておかなきゃいけない」と。あとは、黒田さんも実際にぼくが使っているボールを触ってくれたときに、「たぶん、試合はもっとツルツルな、もんである、こんなきれいなボールじゃないボールがくると思うから、今の状態は絶対に滑るという感覚がないようにした方がいいよね」「試合はもっと滑るボールがくると思って、今は練習した方がいいよ」っていうのをずっと言われています。

RCC野球解説者 佐々岡真司 さん(広島カープ 前監督)
黒田アドバイザーに聞いたら「栗林は、それ(ボールへの慣れ)以外は言うことない」と。もうできあがっているという話はしていた。
栗林 投手
いえ、いえ…。

佐々岡 さん
WBCは初めての経験、どういうことを聞いてみたい?
栗林 投手
やっぱり ダルビッシュ有 さんや 大谷翔平 さんは日本を代表する選手で、メジャーで活躍されている方なので、まずはボールに対してのアプローチの仕方っていうのか、日本からアメリカに行ったときにどういうことをしたのかとか、そういうことを聞きたいなと思って…。あとはたぶん、みんながメジャーのことを聞いていると思うので、それを後ろから盗み聞きしながら広島にいいものを持って帰りたい。
佐々岡 さん
(笑)堂々とね。すばらしい選手たちの中でしっかりとやってほしい。当然、押さえでやるんだよね。

栗林 投手
そうですね。任せられたら、がんばりたいと思います。
― 今や、“球界屈指のクローザー” 栗林良吏。そんな彼をルーキー時代に抑えに抜擢したのが、佐々岡真司 さんでした。