同じころ、東京では、救急車が、患者の搬送を終えて消防署に戻る途中、国道の中央分離帯に衝突して横転しました。運転していた隊員は、「眠気におそわれた」と話し、約17時間、ほぼ休みなく搬送していたということです。

この事故は、広島の現場でも、衝撃だったといいます。

広島市消防局 大手救急隊 中川陽介 隊長
「朝まで仮眠できない日もあって、集中力・注意力が低下してくる場面も正直ある。そのときは隊員たちで声をかけあい、何とか乗り切っていこうと…」

中川隊長は、つい先日も1件で4時間、20か所以上搬送先が見つからない「救急搬送困難事案」に直面したといいます。

広島市消防局 大手救急隊 中川陽介 隊長
「不安も焦りもあるが、待たせている傷病者が一番不安。その家族に対しても、状況を説明して、理解してもらうよう努めている」

実際の現場はどうなっているのでしょうか…。