■いま私たちにできることは「思いを寄せ、関心を持ち続けること」

小林キャスター
そういった中で今、広島から何かできることは?
久保教授
わたしたち日本人は、たくさんの自然災害を経験してきていると思います。そういったときと同じで、どうしても必要なことは、息の長い支援です。今、このときだけではなくて、やはり思いを寄せて、関心を持っていくこと。これが一番重要だと思います。また、今回、この事象というのは、自然災害ではなくて、戦争という人の手によって起こっています。いったい、これがいつまで続くのか、本当にわからない。あすはもっと状況が悪くなるかもしれないという中で、モルドバのみなさんの生活、そしてウクライナのみなさんも生活しています。ぜひ、関心を持ち続けていただく。
もう1つは、やはり広島からですので、「戦争はどうしてもダメなんだ」「絶対に受け入れられないんだ」という気持ちを持って、ウクライナ、そしてモルドバ周辺の国にも目を配って、思いを持ち続けていくことが、何より重要じゃないかと思います。

小林キャスター
今回の調査を受けて、今後、どういった支援が計画されていますか?
久保教授
わたし自身は、災害時用のデータ管理を専門にしているので、日本に帰った後もウクライナの保健省の方がたとともに災害医療チームのデータ管理などを続けています。引き続き日本から活動したいと考えています。
小林キャスター
最後にみなさんに何かありましたらお願いします。
久保教授
わたしたちの日本の自然災害の対応経験が、モルドバのみなさんにも必要な部分があります。ぜひ、みなさまの関心を持ち続けていただいて、ともに歩んでいくような気持ちで見続けていただければと思います。