マスクを装着するCPAP治療とは

CPAP治療とは、マスクを装着して鼻もしくは口から空気を送り込み、気道を広げて、寝ている時の無呼吸を防止する治療法です。マスクには鼻用や口鼻用など、いろいろな種類があり、自分の好みに合わせて選択します。
マスクは、手のひらほどの大きさで、柔らかいシリコン素材。顔全体を覆うわけではなく、鼻や口にぴったりフィットするように設計されています。装置からは細いチューブが伸び、空気を送り出す小型の機械につながっています。実際にCPAPを体験してみることに。天谷さんがマスクを装着して数秒後――
元プロ野球選手 天谷宗一郎さん
「おお、来ました!・・・すごい、空気がどんどん送り込まれています」

周りからは、空気が送り込まれているとは思えないほど静か。しかし、マスクを少しずらした瞬間。「ゴォーーーッ!」と、勢いよく空気が吹き出す音が響きました。
中村医師
「呼吸が安定することで、血液中の酸素の低下や、それに伴う血圧の上昇を抑える効果が期待できます。継続して使うことで、睡眠の質が改善します。眠りを整えることは、心臓や脳、血管を守ることでもあります。睡眠を見直すことが、健康への第一歩です」
天谷さん
「すごい勢いで空気が入ってきて、しっかり呼吸できる感じがします。これなら眠れそうです」
(4回目へ続く)
【特集】「睡眠が壊す健康~眠りの奥に潜む“沈黙の病”」(全5回)
第1回「病は夜につくられる~脳卒中や心不全を招く“見えない病”の正体」
第2回「眠るたびに体が悲鳴をあげる─血圧・心臓・脳に潜む“見えない危険”」
第3回「まさか自分が…」プロ野球解説者が体験 睡眠時無呼吸症候群“重症”の衝撃
第4回「眠りを取り戻す―CPAP治療で変わった生活」
第5回「秋から冬、眠りが浅くなる女性たちへ─見逃されやすい“女性の無呼吸”」

































