秋から冬へ-。夜の冷え込みとともに、「最近、眠れない」「朝がつらい」という女性たちの声が増えています。季節のせいだと思っていた不調の陰に、実は見えない呼吸の乱れが潜んでいるかもしれません。取材したフリーアナウンサーの桑原しおりさんと同年代の女性ディレクターが受けた検査で見えてきたのは、誰にでも起こりうる“静かな異変”でした。(【特集】「睡眠が壊す健康~眠りの奥に潜む“沈黙の病”」全5回シリーズの5回目)
■「最近、眠りが浅い」その不調、季節のせいだけですか?
「朝、起きても体が重い」
「仕事をしても集中できない」
夜、ぐっすり眠ったはずなのに、どこかスッキリしない-。
秋から冬にかけて、こうした不調を訴える女性が増えます。
冷えによる血流の悪化、ホルモンバランスの変化、自律神経の乱れ。特に40代以降の女性は、そのどれもが重なり、眠りの質が下がりやすいといわれています。
しかし、広島ハートセンター循環器内科医の中村真幸医師は指摘します。
「季節や年齢のせいだけではないかもしれません。不調の裏に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れているかもしれません」

































